「あなたの幸を希う以外に何物もない。
「徒に過去の小義に拘るなかれ。あなたは過去に生きるのではない。
「勇気をもって過去を忘れ、将来に新活面を見出すこと。
あなたは今後の一時々々の現実の中に生きるのだ。
穴沢は現実の世界にはもう存在しない。
極めて抽象的に流れたかも知れぬが、将来生起する具体的な場面々々に活
かしてくれる様、自分勝手な一方的な言葉ではないつもりである。
純客観的な立場に立って言うのである。
当地は既に桜も散り果てた。大好きな嫩葉の候が此処へは直に訪れること
だろう。
出世とか将来なんてどうでもいい。頭がイカれるまで、頭がイカれるほどに何かをつくりたい。親の目が気になる。世間体。親を悲しませたくはない。でも裏切 ることになるだろう。自分だけは裏切りたくないから。とにかく新しいカメラと1年分くらいの旅費は貯まった。もう出発する。さようなら。